りんご

やっとこの画面に向かえました
皆さんにはたくさんのお言葉をもらい、
ようやくこの日記を綴ることが出来るまでにはなりました
 
あの日からもう4日…
 
16日土曜日、あいにくの雨模様だったけれど
札幌へ神龍くんのお誘いでドッグラン&BBQへ行ってきました
ランではさすがに遊び方も慣れて来ていてとても楽しそうだった
お山ランで2時間ほど遊んで神龍くんのおうちへ移動してのBBQ
父ちゃん、母ちゃんはすばらしい食材の数々に
思わず写真もそこそこに夢中になってしまっていたね
りんごはと言えば だんだん激しくなってきた雨にもへっちゃらさんだよ!って顔で
兄弟たちがみんな車内やおうちへ入った後も
ドロダラ子になってみんなの周りをチョロチョロしていて
時々グリルからこぼれる美味しい肉汁をなめたりしてお行儀のよさを発揮していた
 
さすがに雨が激しさを増し、みんなのお腹も満たされて
室内へ移動してからも私たちのおしゃべりは続いた
ここでもりんごは少しもじっとなんてしていなかった
神龍くんやランちゃん、再登場してくれたひかるくんと
次々に犬相撲をしてやんちゃ振りを発揮した
ふとりんごがいないな、と探すと
キッチンでロールケーキの最期の一切れをGETしていた
初めての甘いケーキ美味しかったかい?
最後になるんなら全部あげれば良かったね
 
名残惜しいけれどそろそろ…と帰路に着き
車内ではいつもの爆睡で、かんばの待つりんご村へと到着した
 
次の日いつものように散歩に出かけた
まだ休みが2日もあるし、今日は午後から温泉へいってゆっくりしようか。などと
のんきにしゃべっていた
いつもの折り返し地点で帰るよーと声を掛けお決まりのおやつをひとつ
大好きな用水路にばっしゃーんと飛び込みまた水浸しになってうれしそうにしていたね
そのほんの数分後 父ちゃんと母ちゃんはりんごの最期の声を聞いたんだ
 
病院までの30分だんだん息が荒くなっていった
それでも父ちゃんも母ちゃんも助からないなんてこれっぽっちも思っていなかった
診察台にあがってすぐに急変して
先生が15分以上も蘇生措置を頑張ってくれた
その時に叫んでいた父ちゃんと母ちゃんの声は届いていたかい?
もうこれ以上は。って父ちゃんと母ちゃんは言った
でもどうしてもあきらめきれずに
母ちゃんは心臓マッサージをさせてもらった
強く押してごめんね でもどうしてももう一度目を開けて欲しかったんだよ
  
母ちゃんは気が動転してとにかく誰かに話さなくちゃと
リールママと神龍ママ、そしてさらちゃんに連絡した・・・
 
これがりんごの最期の二日間です
 
いつかはこうやってご報告しないとと思いながらも
自分の言葉として目に残るものを書いてしまうと
りんごの死が本当のこととして、そしてりんごが過去のものになってしまうような気がして
今日まで書くことができませんでした
でもひとつ母ちゃんが間違っていたのは
こうやって書いてみても、
決してりんごは過去のものなんかにはならないんだということ
ちゃんと今も父ちゃんと母ちゃんのからだの真ん中にいるってこと
  

19日の夕方にりんごはお空へあがって行きました
その間も、りんごが繋いでくれたみなさんからの
暖かい言葉、お手紙、お心に触れて
やっとりんごを送ってあげようと思えるようになりました
本当に言葉に尽くせないほどの感謝でいっぱいです
ありがとうございました
きっとこれからも後悔と納得を繰り返して行くのだと思います
そしてその度にみなさんに助けを求めてしまうこともあるのだと思います
その時はどうかまた話を聞いてもらえますか?
ただ泣いてばかりではなく 
笑ってそしてちょっぴり泣きながらりんごの話をしたいと思っています
 
 
P,S りんごへ
ごめんね、りんご
まだまだいっぱい楽しいことあると思っていただろうに
私たちの不注意で大切な時を奪ってしまった
父ちゃんも母ちゃんもキチンと自分を責めて そして決して繰り返さないから 
どうかまたりんごで帰ってきて。